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ちょっと前の話だが、私の行きつけのスナックで以前働いていた女性にあるスーパーの前でばったり出くわしたことがあった。昼間だった。 私は声をかけようかと思ったが、彼女は私には気づかず、そのまま通りすぎていった。それともシカトしたか。
その後スナックに寄ったときママに
「この間ユミ(としておこう)に会ったんだがシカトされてね」と話した。
ママはそれはおかしい、と言った。
「店のお客さんでユミの知り合いの人が彼女は去年死んだ」といっていた」というのだ。
私は、いや間違いなく彼女だった、と主張した。
その時、しばらくママからユミの話をきかされたのだが、以前店の客で彼女と結婚を約束したという男が、彼女が辞めた後もたびたび店に来て彼女の行方を尋ねていたらしい。しかし彼女にはそんな気はぜんぜんなくただ、単にウソで結婚してもいいと言ったらしい。しかし、相手は真に受けていた。
ユミは、私の酒の相手をしている時、よく「私には霊が見える」と言っていた。「あそこのカウンターの席によく男の霊が座っている」、と言うのだ。
私は、最初まじめにとりあわなかったのだが、彼女は「本当よ」と涼しい顔で事もなげに言うので、逆に真実味があり、ひょっとしたら本当に、と思ったものだ。
ママにそのことを話すと笑いながら、「あれはウソよ」と言った。
そう、彼女はそんな小意地の悪いウソを平気でつく小悪魔的なところもある女だった。もしそれがウソなら。
その後店に寄った時また、彼女の話になった。
ママはユミの知り合いの店のお客さんに、きいたらやはりユミは死んだと言っていた、というのだ。
「だから、ユミが死んだというのは多分間違いないと思うよ」
私は反論した。
「そんな筈はない。じゃ、あれは幽霊だっていうのか。一体どこの世界に真昼間からスーパーの買い物袋ぶらさげて歩く幽霊がいるんだ」
結局、真相のほどは解らない。しかし私はあの時見たのは絶対ユミだった確信している。
もしそうだとしたら、どんな可能性があるだろうか。
1.やはり彼女は幽霊だった。
2. 実は彼女には双子の姉妹がいた。
3.あの時あの場所で、突然時空間の歪みが発生し、一瞬過去の彼女がタイムスリップしてきた。
うーん、ホラー、コメディ、SF,とジャンルは一応揃ったが。だがどれも真実味がない。
特に、もし彼女が幽霊だったら、私にとっては少々やっかいなことになる。
何故ならもし私が往来でいくら幽霊を見たとしても、幽霊だとはまったく気づかない、ということになるからだ。
人ごみの中ですれ違う人の10人の内2人位は幽霊だったとしたら。
或いは、私は幽霊に恋をしたり、酔っ払って幽霊にカラんだりもしていたかもしれない。
ま、それでも平穏無事な生活が送れるなら、それもいいでしょ。
その後スナックに寄ったときママに
「この間ユミ(としておこう)に会ったんだがシカトされてね」と話した。
ママはそれはおかしい、と言った。
「店のお客さんでユミの知り合いの人が彼女は去年死んだ」といっていた」というのだ。
私は、いや間違いなく彼女だった、と主張した。
その時、しばらくママからユミの話をきかされたのだが、以前店の客で彼女と結婚を約束したという男が、彼女が辞めた後もたびたび店に来て彼女の行方を尋ねていたらしい。しかし彼女にはそんな気はぜんぜんなくただ、単にウソで結婚してもいいと言ったらしい。しかし、相手は真に受けていた。
ユミは、私の酒の相手をしている時、よく「私には霊が見える」と言っていた。「あそこのカウンターの席によく男の霊が座っている」、と言うのだ。
私は、最初まじめにとりあわなかったのだが、彼女は「本当よ」と涼しい顔で事もなげに言うので、逆に真実味があり、ひょっとしたら本当に、と思ったものだ。
ママにそのことを話すと笑いながら、「あれはウソよ」と言った。
そう、彼女はそんな小意地の悪いウソを平気でつく小悪魔的なところもある女だった。もしそれがウソなら。
その後店に寄った時また、彼女の話になった。
ママはユミの知り合いの店のお客さんに、きいたらやはりユミは死んだと言っていた、というのだ。
「だから、ユミが死んだというのは多分間違いないと思うよ」
私は反論した。
「そんな筈はない。じゃ、あれは幽霊だっていうのか。一体どこの世界に真昼間からスーパーの買い物袋ぶらさげて歩く幽霊がいるんだ」
結局、真相のほどは解らない。しかし私はあの時見たのは絶対ユミだった確信している。
もしそうだとしたら、どんな可能性があるだろうか。
1.やはり彼女は幽霊だった。
2. 実は彼女には双子の姉妹がいた。
3.あの時あの場所で、突然時空間の歪みが発生し、一瞬過去の彼女がタイムスリップしてきた。
うーん、ホラー、コメディ、SF,とジャンルは一応揃ったが。だがどれも真実味がない。
特に、もし彼女が幽霊だったら、私にとっては少々やっかいなことになる。
何故ならもし私が往来でいくら幽霊を見たとしても、幽霊だとはまったく気づかない、ということになるからだ。
人ごみの中ですれ違う人の10人の内2人位は幽霊だったとしたら。
或いは、私は幽霊に恋をしたり、酔っ払って幽霊にカラんだりもしていたかもしれない。
ま、それでも平穏無事な生活が送れるなら、それもいいでしょ。
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