フリーエリア
テレビでは、韓国人拉致被害者会見と横田夫妻の落胆した表情とコメントが交互に映し出される。
金英男さん、こう云っては悪いが、拉致被害者と言うより、対日韓工作員という印象の方がむしろ強い。この会見が拉致問題における日韓の分断を画策したものだという見方が一般的なのだろうが、まだこんなカードを温存していたことに改めて北朝鮮のしたたかさを感じる。
概して、切り札というものは、その出すタイミングが非常に重要だ。うまいタイミングで出せば非常に効果的だが、タイミングを外して出してしまうとほとんど効果がないばかりでなく、場合によっては、出した方に厄難となることさえあるのではないだろうか。
そういう観点に立てば、日韓の拉致被害者家族同士が対面を果たした今、金英男を出してきた北朝鮮のタイミングは、やはりうまいと言うべきなのだろう。
日本は拉致問題において、被害者当事国である韓国とさえ同調しきれない。まして中国の理解や協力を得ることができるとはどうしても思えない。
北朝鮮のやっていることは悪であり、正されて然るべき、という日本では当然とも思える考え方が実は意外と韓国や中国には通用していないのでは。
おそらく国家間の外交上の問題においては、そんな一面的な善悪観を振りかざしても、それほど役には立たないということだ。
両国の拉致問題に対するスタンスも、そんな一義的な善悪観で推し量れるほど単純なものではないのだろう。
何といっても韓国は北朝鮮とは同一の民族だ。その点の持つ意味の重さを日本は理解しているようで、実際はほとんど理解していないのかもしれない。
中国にしても、北朝鮮を悪の枢軸と非難するアメリカなどとちがって、そんな薄っぺらな正義感だけで動くような国ではないような気がするのだ。
何といっても中国4千年の歴史。そうあの易経を生み出した国だ。
易経といえば占いの本、程度にしか思われていないのかもしれない。しかし、この本、中国の哲学思想の根幹をなす書物とも云われている。
さらに、この書物にはもう一つの側面があると私は思うのだ。
それは、絶え間なく盛衰興亡を繰り返してやまない過酷な現実を、滅びることなく生き延びるための卓抜した処世術だ。
たしかに国家間の紛争にも場合によっては善と悪はあるだろう。だからといってことさらに正義感を振りかざして事に処す、という方法。実はこれほど危ういことはないのではないだろうか。国家間だけではない。常日頃の会社における人間関係においても、そう感じたことのある人は多いと思う。
ブッシュ大統領が、北朝鮮やイランを悪の枢軸と呼び、ジョン・ウェインの西部劇なみのシンプルな正義感を振りかざしていても外交問題を処理できるのも、結局は圧倒的な力の背景があってのことだ。おそらく力にたよってさえいれば、多少は拙劣な外交政策でも破綻をきたすことはないのだろう。
日本がアメリカの同盟国という口実のもとに、過度にアメリカと歩調をあわせているのも、ひょっとしたら拙劣な外交なのかもしれない。しかし、日本の力は、日米関係、なかんずく安保条約に頼った、結局は借り物の力だ。
小泉首相は就任当初、外交手腕に関しては未知数と言われていた。
ひょっとしたら日本は今、急激に外交オンチの国に成り下がっているのかもしれないぞ。
金英男さん、こう云っては悪いが、拉致被害者と言うより、対日韓工作員という印象の方がむしろ強い。この会見が拉致問題における日韓の分断を画策したものだという見方が一般的なのだろうが、まだこんなカードを温存していたことに改めて北朝鮮のしたたかさを感じる。
概して、切り札というものは、その出すタイミングが非常に重要だ。うまいタイミングで出せば非常に効果的だが、タイミングを外して出してしまうとほとんど効果がないばかりでなく、場合によっては、出した方に厄難となることさえあるのではないだろうか。
そういう観点に立てば、日韓の拉致被害者家族同士が対面を果たした今、金英男を出してきた北朝鮮のタイミングは、やはりうまいと言うべきなのだろう。
日本は拉致問題において、被害者当事国である韓国とさえ同調しきれない。まして中国の理解や協力を得ることができるとはどうしても思えない。
北朝鮮のやっていることは悪であり、正されて然るべき、という日本では当然とも思える考え方が実は意外と韓国や中国には通用していないのでは。
おそらく国家間の外交上の問題においては、そんな一面的な善悪観を振りかざしても、それほど役には立たないということだ。
両国の拉致問題に対するスタンスも、そんな一義的な善悪観で推し量れるほど単純なものではないのだろう。
何といっても韓国は北朝鮮とは同一の民族だ。その点の持つ意味の重さを日本は理解しているようで、実際はほとんど理解していないのかもしれない。
中国にしても、北朝鮮を悪の枢軸と非難するアメリカなどとちがって、そんな薄っぺらな正義感だけで動くような国ではないような気がするのだ。
何といっても中国4千年の歴史。そうあの易経を生み出した国だ。
| 易経〈上〉 (1969/01) 岩波書店 この商品の詳細を見る |
易経といえば占いの本、程度にしか思われていないのかもしれない。しかし、この本、中国の哲学思想の根幹をなす書物とも云われている。
さらに、この書物にはもう一つの側面があると私は思うのだ。
それは、絶え間なく盛衰興亡を繰り返してやまない過酷な現実を、滅びることなく生き延びるための卓抜した処世術だ。
たしかに国家間の紛争にも場合によっては善と悪はあるだろう。だからといってことさらに正義感を振りかざして事に処す、という方法。実はこれほど危ういことはないのではないだろうか。国家間だけではない。常日頃の会社における人間関係においても、そう感じたことのある人は多いと思う。
ブッシュ大統領が、北朝鮮やイランを悪の枢軸と呼び、ジョン・ウェインの西部劇なみのシンプルな正義感を振りかざしていても外交問題を処理できるのも、結局は圧倒的な力の背景があってのことだ。おそらく力にたよってさえいれば、多少は拙劣な外交政策でも破綻をきたすことはないのだろう。
日本がアメリカの同盟国という口実のもとに、過度にアメリカと歩調をあわせているのも、ひょっとしたら拙劣な外交なのかもしれない。しかし、日本の力は、日米関係、なかんずく安保条約に頼った、結局は借り物の力だ。
小泉首相は就任当初、外交手腕に関しては未知数と言われていた。
ひょっとしたら日本は今、急激に外交オンチの国に成り下がっているのかもしれないぞ。
| ホーム |

