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中国が初の政党白書なんてものを出して共産党による一党独裁の正当性を主張しているらしい。
 私が、この小さな記事から、わずかばかりではあるが、興味をもったのが、中国には八つの民主諸党派が存在している、とあえて強調されているという点。
 もちろんそれは、私がこの記事の部分から、あえて強調、というニュアンスを感じた、ということなのだが。

おそらく海外からは、中国共産党が、非民主的・人権抑圧的な体質であるというイメージで一般的には捉えられているのだろうから、その辺りも意識しているのだろう、と思った。

で、その八つの民主党派の概要がこのサイト・・・。

http://www.china.org.cn/japanese/81414.htm
 殆ど万人規模の組織ではあるが、13億の人口からすれば、雀の涙にもならない位の人数。
 結局、中国共産党がこんな政党の存在を認知しているのも、共産党一党支配のためには必要だからだろう。

 つまり、私は、ああ、こりゃ実態はガス抜き政党だな!!と思ったわけです。
 共産党以外の政治結社を全く認めない、と云うことになると不満が充満する。そんな不満がマグマの如く噴火したのがあの天安門事件ではなかったか。

天安門事件が、中国政府にとっては、政治的なトラウマとなっている可能性は否定できないだろうし、実際中国共産党は、天安門事件から、日本人が思っている以上に多くの事を学習したのではないのだろうか。

 たしかに、いずれの党派も成立年は天安門事件よりもかなり遡るが、いま現在もその存在を公式に認知している事情には、天安門事件の教訓も幾分は影を落としているのではないかと想像するのである。


 以前、ある有名な右翼系のブログが、中国について、

 下部構造が資本主義で上部構造が共産党独裁などといういびつな体制が長続きするはずはない

と書いてあるのを読んだことがある。実に明快で解りやすい主張ではあるが、現実はそんな単純なものじゃないだろう、という疑問も湧く。

 そもそも現在の中国共産党が、本当に厳密な意味で共産主義といえるのかどうか。
 ひょっとしたら現在の中国共産党指導部は、多少は共産主義的なドグマの下に組織されたエリート官僚機構だ、位に考えた方が、むしろ現実に近いのではないだろうか。そして、その官僚機構によって統治される強権国家、それが中国ではないだろうか。
 もともと中国には古くから科挙制度というものが存在していたわけだから、例え共産主義的であったとしても、官僚機構を受け入れやすい政治的な土壌はあった筈なのだろうから。

 またこの主張は、当然、下部構造が上部構造を規定する、というあの有名な公式が正しい、という前提の上に立っているわけだ。
 だが、マックス・ウェーバーなんて人が「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」という著作で、唯物史観を評価しながらも、その一元性にわりと根本的な疑問を提していたりもするわけだ。

 それに体制が長続きしない、と言うが、必ずしもドラスティックな体制変革乃至は崩壊が起こるとは限らないだろう。階級対立や民主化要求が先鋭化し、ある臨界点を超えてしまったら、ロシアのような急激な体制変革も起こりうるかもしれないが、なにはともあれ中国共産党は、良し悪しはともかく、文化大革命も天安門事件も乗り切ってきた訳だ。
だから実は、中国共産党は、日本の自民党なんか到底足元にも及ばない、とってもしたたかな自己復元能力と高い危機管理能力を持った政党なのではないのだろうか。

 そんなこともつらつらと思いながら、あの記事を見て思ったわけである。
 八つの民主党派、ああ、こりゃガス抜き政党だな、と。所詮は中国共産党の一党支配体制の一パーツの域を出てはいないのではないかな、と。

 私には、現在の中国の政治的実情は、よく解らない。
 だが昨今、ネット上や政治評論の雑誌では、中国を批判する論調が目立つが、そんなジャーナリストや評論家達も、中国という国を一体何処まで理解しているのだろうと疑問に思うことがある。

 地理的にも文化的にも中国とは極めて近い関係にありながら、多分、世界屈指の嫌中国家として(確固たる?)地位を築いている日本。

 昨今、隆盛を極める中国批判の基となっている中国観は、おそらく明治以降の歴史的なスパンによって成り立っているのだろう。まぁ、確かに明治以降の日中の歴史のスパンだけで日中関係を捉えるならば、俺は中国が大嫌いだ!なんていう御仁数多存在するのも不思議はないが。

 しかし時には、かって荘子や老子、そして易経を生んだ、中国の悠久の歴史にぼんやり思いを馳せるのも悪くはない、と思うのだが。





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