FC2ブログ
フリーエリア
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



 実にお寒い同盟関係だ。
 日本が最も親密な関係を築き、安全保障に関しては、殆ど一蓮托生ともいえる同盟関係に傾斜している国家は、日本の歴史や文化にたいしてこれほど薄っぺらな理解と身勝手な歪曲に満足している男をトップとして仰いでいる。
 ブッシュ大統領の退役軍人会での演説なのだが、どうやら政権末期症状を迎えたブッシュ大統領の頭の中では、アルカイダのテロもイラク戦争も日本との戦争も、さらには朝鮮戦争までもが、ほとんど区別がつかないらしい。要するにみんな自由と民主主義の国アメリカの正義の戦争なのだ。実に情けない限りのお粗末な混同だ。

http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/world/gooeditor-20070824-01.html?C=S

 ひょっとしたら中世の十字軍でさえ、これほどまで自分の戦争を都合よく正当化してはいなかったかもしれないぞ。
この演説を見る限り、異文化と異教徒に対する無理解と不寛容さでは、ブッシュだって十字軍と大差はないじゃないか、と思いたくなる。
 それに十字軍の遠征は、東西の交易と文化交流を促したそうだ。だが、ベトナム戦争は東南アジアに一体何をもたらしたというのだろう。イラク戦争がアラブ世界に一体何をもたらすというのだろう。
 自由と民主主義か。だがアメリカはこのお題目を盾にいままで何度も他国に戦争を仕掛け、その国の住民に悲惨な犠牲と破壊をもたらしながら、アメリカ自身は、独立戦争以来、自分の国内では他国と戦争をしたことが一度もない国ではないのか。
 或いは唯一、パールハーバーがそうだったのかもしれない。だからアメリカはいつまでもパールハーバーを忘れない・・・。
その癖、今では最良の同盟国と持ち上げる国に落とした二発の原爆は、あれはしかたがなかった・・・と云うわけだ。

 この演説を読んで政治における歴史認識と云う問題が改めて頭に浮かんだ。この国の総理大臣も戦後日本の歴史認識には随分とこだわりを持っているお方だしね。
だが戦後レジームの脱却などというお題目も結局は多かれ少なかれ一面的な視野に立った薄っぺらな歴史観ではないのかという疑念を私には断つことが出来ないのだ。

 安倍総理がインドを訪問した際、パール判事の長男と面会したと言う報道があった。自国では選挙惨敗で足元は火の車なのに。
そしてパール判事は多くの日本人から尊敬されている、とコメントしたらしい。ほんとかよ?

 パール判事といえば右翼系のネットブログ界ではなかなかの英雄なのだろうが、一般の人でパール判事を知っている人が一体どれだけいるのだろう。私の身の回りでは、そんなインド人のことなど知っている人は多分ほとんどいないし、知っていてもそれほど興味はない。だから話題に上ることも一切ない。
 ここにも安倍総理と一般国民との意識のズレがあるのだ。

 東京裁判のもう一方の当事者国アメリカでの知名度はどうなのだろう?
 パールハーバーなら多くのアメリカ人は知っているだろうが、パールハンジなど知ってる奴などほとんどいないのではないだろうか。

 東京裁判が、戦勝国が敗戦国を一方的に裁く不当な報復裁判だったという主張に異を唱える人は、今では少ないだろう。
だが、東京裁判はある意味で、当時の日本の切実な要望に最も適った裁判でもなかったか。何故なら、東京裁判は天皇の戦争責任を一切問わなかった。
 
 敗戦直後当時の日本にとって絶対に譲れない死活問題は、いうまでもなく国体護持と天皇制の存続。当時の日本に、国体護持と天皇制存続のために東京裁判を受け入れるという選択以外に採り得る道が本当にあったのだろうか。

 東京裁判にいくら不満があったとしても、あれを帳消しにしてなかったことにすることなど決して出来ないのだ。
それが出来るなら沖縄戦だってなかったことにして欲しいものだ。当然の如く米軍基地も沖縄からなくなることはない。
そして現在、日本にとって東京裁判が国家的民族的なトラウマとなっているのなら、中国や韓国にも、あの先の悲惨な戦争による国家的民族的なトラウマがあっても全くおかしくはない筈だ。
 
 日本の世論は今、自虐的な歴史観に対する反動形成からか、隣国に対しては随分他罰的な主張が目立ってきている。
だがこうした国家観や歴史認識の根底にある感情や心理的な傾向においては、逆に随分内向きになっているような気がしてならないのだ。

 

スポンサーサイト



テーマ:歴史
ジャンル:政治・経済
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
ここでも、中国のような事してはいけません。インド式計算本、「酷似」と晋遊舎が2社に販売中止求める
2007/08/27(Mon) 11:38:22 |  溝口日記
安倍総理での検索結果をマッシュアップ。一語から広がる言葉のポータルサイト。
2007/08/26(Sun) 23:55:56 |  一語で検索

無料カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。